補助犬の育てについて
【補助犬の育てについて】
日本補助犬協会(横浜市)の訓練センター所長、朴善子さん(45)は2か月に1度、都内や関西の動物愛護団体を訪ねる。飼い主に捨てられたり虐待を受けたりして、保護された犬たち。そこから、目が人恋しそうな犬や呼びかけに応じる犬を探し、聴導犬に育てるのだ。
「一度捨てられたからこそ、心の奥底で本当の愛情を求めている。そんな犬は、きっと聴覚障害者の良いパートナーになれる」と朴さんは話す。
障害者に電話の着信や火災報知機の音を知らせる聴導犬。26歳から盲導犬の訓練士としてキャリアを積んできた朴さんが、その存在を知ったのは1996年夏、研修先の英国でのことだった。知人に案内された聴導犬の育成団体で、捨て犬が聴導犬として育てられていたのに驚いた。さらに英国の聴覚障害者に、「日本には聴導犬がいないの?」と問われ、返事に困ってしまった。
それまで、自分の仕事は障害者に十分役立っていると思っていた。しかし、「盲導犬だけでは不十分だと気付かされた」という。
交通機関や公共施設などに補助犬の受け入れを義務づける身体障害者補助犬法が2002年に成立したのを機に、仲間と補助犬協会を作り、本格的な育成に乗り出した。
それから7年。日本に聴導犬は20頭しかおらず、いまだに「聴導犬って何ですか」と尋ねられる。育成費用のための街頭寄付も、なかなか集まらない。でも、聴導犬を待つ人たちがいる以上、立ち止まることはできない。
昨年6月、兵庫県に住む2人の息子を持つ母親に聴導犬を引き渡した。玄関ベルやメールの着信などを、子供たちに代わって小さな聴導犬が知らせた。それまで「子供たちに負担をかけ、申し訳ない」と思っていた母親には笑顔が増えた。中2の息子は「聴導犬の訓練士になって、お母さんのような人を安心させてあげたい」と話したという。
協会発足後、朴さんたちが育てた聴導犬は6頭で、うち2頭が元捨て犬だ。
「聴導犬は音を知らせるだけでなく、心の支え。だから犬とパートナーの幸せのため、全力を尽くしたい」。朴さんは、そう誓っている。
<読売新聞>
—————-
補助犬の育てに関する話題です。
日本は、障害者の役に立つ犬の文化が
非常に遅れていることは否定できません。
法律の整備も充分ではありません。
もっと国をあげて取り組む姿勢が欲しいものです。
個人的に活動されている方々の報われる日が
いつか来ることを願うばかりです。
トラックバック URI : http://www.dogbranch.com/press/archives/177.html/trackback/
コメント (0)












